こんにちは、たまろん (@tamaroning) といいます。
私は2022年4月から6月に開催されていた「Rustを知ろう2022」の後釜として、「Rustを完全に理解する2022」の第8回~第10回の担当をしていました。「Rustを知ろう2022」については以下の記事をごらんください。
さて、私の担当回ではRustを書いて実際に動くものを作るハンズオンを中心に行いました。
第8回 Rustのソースコードを解析しよう
この回ではMinippyを改造することを通して、簡単なLintを作成しました。MinippyはRust公式のLinterであるClippyの規模を縮小して作ったプログラムです。
参加者の方には、構文木を検査して 1+0
や 23*1
といった演算を警告する機能を追加してもらいました。
第9回 Rustコンパイラについて知ろう
この回では、Rustコンパイラの概要について勉強しました。Rustのコンパイルがどのような過程を経て行われるかという質問が挙がっており、一般的なコンパイラの構成をふまえながら、borrow checkerなどのRustコンパイラ特有の仕組みについても説明しました。
また、ClippyとRustcのソースコードを読む時間も設けました。
第10回 Actix-rsでWebアプリを作ろう
前回と前々回では似たような内容が続いていたため、第10回ではテーマを大きく変えて、Actix-rsを使って、タスク管理アプリを作りました。
Webサーバーを立てたことがない参加者も多く、苦戦したようでした。 最終的には、参加者の全員がAPIを作成して、タスク一覧を表示すことができ、多くの人が、アプリを完成させることが出来ました。
また、mutexやJSON形式といったRustとは直接関係のないことについても説明をしました。
まとめ
三回という短い回数でしたが、この勉強会では、Rustを含め様々な話題について勉強しました。スライドやリポジトリは公開しているので、この記事を見てくださった方は、活用していただけるとうれしいです。
宣伝
KMCでは、このような勉強会を毎週開催しています。年齢や大学を問わず参加可能ですので、興味を持っていただければ、ぜひ入部を検討してみてください!