ありがとうございます、madaragi、madaragiでございます!
このままの世の中ではいけません、そう思う方、
madaragi、madaragiを是非よろしくお願いします!
イラスト品評会第15回でございます!
選挙の宣伝での名前を呼ばれる多さに思わず吹いてしまったmadaragiです。
今回は絵を描く基礎となる、パースについての話と練習をしました。
パースというと、消失点を決めてそこから線を引いて…という作図的なイメージが強いと思います。
もちろん清書する段階ではそうした機械的な作業になるのですが、お絵かきに慣れてない人はまず「パースの感覚」みたいなものを身につけることが必要です。
「大体こんなふうに見えるだろう」というのが何となく描けるかどうか?
そのイメージをつかんでもらうのが今回のテーマでした。
今回は僕を含めて4人しか来なかったので、内容をここでざっと説明したいと思います。
では、本当に基本の基本から…
線と線で面ができる
少し上から見下ろした面を描いてみます。
辺Bは辺Aよりも遠くにあるので、Bは短く描いてあげましょう。
2本の長さの違う線分を描いてつなげるだけで、面ができました。
この延長線が交わるところが、パースの話で消失点とか呼ばれる点ですね。
立体にする
下に面を追加して箱にしてみます。
横から見て辺同士の距離を考えると、辺Cは辺Aよりも遠くにあります。
辺Bとどっちが遠いのかははっきりわからないので、とりあえず辺Cを辺Aよりも短めに描いてみましょう。
線をつなぐと、何となく箱っぽく見えるものができました。
「何となく箱っぽい」、この感覚が大事です。
視線を考える
ところで、画面の中でモノがどの位置に見えるのかはどうやって決まるのでしょうか?
これは、目とモノを結んだ線と視線との角度の大きさで決まります。
なのでモノと視線がどれくらいズレてるのかを意識すると、どの面が見えるのかがはっきりします。
実際は図みたいにいちいち視線とモノの関係を描く必要はないので、
「これは目線よりちょっと右にあるから左の面が見えるよねぇ…」
くらいのことを頭に浮かべるくらいで十分です。
スケール感
視線との角度で見える場所が決まるということは、同じものでも近くで見る時と遠くから見る時で見え方が変わります。
上の図はうちにあったティッシュ箱を距離を変えて撮ったもので、左が遠くから、右が近くで撮ったものです。
近くで見ると箱の辺と目との距離に応じて長さが変わって見えているのですが、
遠くから見ると視線との角度的にはあまり違わないのでほとんど同じ長さに見えています。
モノをどれくらいの距離から見ているのか、というのを考えて、どちらの描き方にするのか決めましょう。
あるいは「迫力を出したい!」という時に、右のように大きさをを誇張して描くのもアリですね。
人に潜むパース
[
箱が描けて何が嬉しいのかというと、実はキャラを描く時もパースの感覚は大事なんです。
上の図で腕〜肩、腰、膝、足は全て平行に位置しているので、それぞれの線が平行になるように、あるいは延長線が一つの点で交わるように描かなければなりません。
この場合はけっこう近くで撮っているので、足にいくほど傾きが大きくなっていますね。
それっぽく線を引く程度でいいので、キャラの中で線や面を見つけるようにしてみましょう。
実際に描いてみる
ということで、箱の上に座ってるポーズを描くことにしました。
箱を描いて、体を面で捉えれば簡単!
…と思ってたのですが、やってみるとそんなに楽勝ではありませんでした(おい
でも、箱や面で捉えると格段に描きやすいことは確かです。
普段はノリでふにゃっと描くので、大分助けになりました。
ということで
線や面や箱の感覚を意識して絵を描きましょう!
次回の課題はクリスマス絵を描いてくることです。
過度にパースを効かせる必要はありませんが、キャラに潜むパースを崩さないようにしましょうね。